床矯正 抜かずに治す矯正治療 2017-04-24T18:35:26+00:00

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床矯正 抜かずに治す矯正治療

はじめに

「子供の歯の裏から大人の歯が生えてきた!」
「曲がって永久歯が生えてきた!」
「アゴが小さくて歯が入りそうにない。」
「受け口で前歯が逆になっている?」

たいてい最初に歯並びの異常に気付くのはお母さんです。 虫歯の治療は小さいうちに発見して治せば、簡単に治せますし、子供たちの負担も少ないです。しかし、大きくなって神経まで進んでしまうと、治療は回数もかかり、子供たちの負担も大きくなります。実は歯並びも同じなのです。歯並びの異常に早く気付き、早く治療をすれば意外と簡単に治せるのです。逆にそれを放置するとますます悪くなり、治すのに手間がかかるようになります。久原歯科では歯並びも予防的に治すことが最もよいと考えています。

●なぜ早く治療しないといけないのか?様子を見ても変わらない??
「まだ乳歯ですから様子を見ましょう。アゴも成長するかもしれませんし・・・」
私が歯医者になったすぐの頃はよくこういう説明をしていました。 しかし、虫歯予防に通ってくれる子供たちを診ていくと、ますます歯並びが悪くなっていく子が多いのです。

72左の表をご覧頂きたいのですが、 アゴの成長は、前歯が生え始める 6歳までに80%は完了します。その後、6歳から10歳までは成長が減速し、10歳から2回目の成長のスパートが始まります。 この6歳から10歳の時期にも歯はどんどん生え変わり、乳歯より大きい永久歯の本数が増えるにしたがって歯並びは乱れてしまいます。

成長が足りないまま歯が生えてしまうと歯並びはガタガタになってしまうので、この6歳~10歳までの間に正しい成長に追いつくように治療してあげる必要があります。

●なぜ6歳~10歳までの間に治療を始めないといけないのか?
矯正治療って中学生や高校生がやるものってイメージがありませんか? 確かにその年齢で始めるお子さんが多いのも事実です。しかし、アゴの成長が終わってから始める矯正は歯の並ぶスペースが足りていない事が多いため、歯を抜いてそのスペースを獲得する事が多いです。歯を抜くことでお子さんにも負担がかかりますし、その分移動する量も多くなるので治療期間も2年~3年くらいかかり、費用も多くなります。お母さんが「おかしい?」と思った時、つまり今が治療開始のタイミングです。様子を見ていたら、発育不足の萎縮した顔のままです。特に女の子は14歳で発育が終了してしまう子もいます。 実際、久原歯科では永久歯の前歯4本が生えそろった7歳ぐらいから治療開始する子が一番多いです。受け口やアゴがずれているなど顔の成長に大きな影響を与えるようなケースは4歳ぐらいから治療開始することもあります。

なぜ抜かずに治すの?

●そもそもなぜ歯並びが悪くなったのでしょう

6ガタガタの歯並びの原因の多くは歯が生える場所が足りないことです。つまり、あごの成長不足によるものがほとんどです。歯並びはもちろん大切ですが、歯は並びよりも正しく使うことが大切です。正しく使えばアゴが正しく成長し、歯が並ぶ場所があれば歯はきれいに並びます。そして一番大切なのは正しく咬むことで顔が正しく成長することなのです。久原歯科では成長期の子供の場合、永久歯は抜きません。抜歯すると萎縮した顔がもっと萎縮してしまうからです。歯が並ぶのに必要なアゴの大きさに成長することの方が自然だと考えています。

●なぜ成長期に歯を抜かないの?
ガタガタの歯並びの原因の多くは歯が生える場所が足りないことです。つまり、あごの成長不足によるものがほとんどです。歯並びはもちろん大切ですが、歯は並びよりも正しく使うことが大切です。正しく使えばアゴが正しく成長し、歯が並ぶ場所があれば歯はきれいに並びます。そして一番大切なのは正しく咬むことで顔が正しく成長することなのです。久原歯科では成長期の子供の場合、永久歯は抜きません。抜歯すると萎縮した顔がもっと萎縮してしまうからです。歯が並ぶのに必要なアゴの大きさに成長することの方が自然だと考えています。

下の記事は、イギリスの矯正医Dr.MEW(ミュウ)の文献を引用しました。(この文章は鈴木設矢先生の書籍からの引用です)

8左が10歳半の顔で、右が12歳の時の顔です。
彼女は10才半の時、矯正治療のため抜歯しました。
顔を比較すると、12才になった横顛は、下のアゴが明らかに後退しています。顔が平坦になり、貧弱になりました。正面から顔を見ると、下唇が突出し、口元が貧相になり目尻も下がっています。貧弱な顔に発育したのは、抜歯による影響です。すべてこのような経過をたどるとは限りませんが、アゴが未発育になる可能性があります。

大切なことは『矯正治療』が顔に悪影響を与えたのではなく、『抜歯』が、その後の顔の発育に悪影響を与えたことです。特に、抜歯は後戻りができません。『抜歯による治療法』は慎重に選択すべき治療法だといえます。

●矯正は歯並びを良くするだけではない
顔が成長する前に抜歯をすることは危険だとDr.MEWは注意を呼びかけています。たいへん大切な問題です。歯列の矯正は顔貌の矯正でもあります。単純に歯を並びかえるだけの問題ではありません。

12二人の男の子は一卵生双生児です。
13才の成長期に上段のBENは抜歯による矯正治療をしました。
下段のQUINTONは抜歯をせずに床矯正の治療をしました。歯並びは二人ともきれいになりましたが、上段BENの横顔は平坦です。二人の顔はまったく違った成長をしました。なぜならアゴ骨の発育が異なったからです。それは、顔貌の変化が語っています。 子どもの顔は、大人の顔を小さくしただけではありません。上アゴが成長することで、大人の顔になるのです。咬むことで上アゴ骨に刺激を与えることが必要です。上アゴの骨が正しく育成したその結果として「良い顔貌」に成長するのです。骨の成長が終了してからでは顔貌の改善も期待できなくなります。

●食生活について

18顔が成長するためには発育刺激が必要です。それは咬むこと、つまり食事の環境が大切になります。

以下の5つのなかで思い当たることがあればそれを改善することが治療の第一歩です。
①食事中の姿勢が悪い。
②水分を取りながら食べている。
③食事の時間(15~30分ぐらい)が適正でない。
④咬む回数が多くなるような食材選びや調理法をしていない。
⑤小さく切ってしまって前歯で咬むような大きさの物を食卓に出していない。

●悪習慣について

21口がいつも開いている。
頬づえをつく。
指しゃぶりをしている。
爪や唇を咬む。
舌の姿勢が悪い。
のような悪習慣は歯並びや顔の成長に悪影響を与えます。しかし、指摘してもなかなか治らないものです。強く言い過ぎるとかえってひどくなってしまうこともあります。大切なのは自覚です。なぜその習慣が良くないのか、しっかり説明をして子供に自覚させることが大切です。また、ポカンXやタッチステック、リットレメーターなどの器具を使うと効果的です。

床矯正ってどんなの?

矯正治療には2種類あります。矯正治療というと装置を使用したものだけを想像しますが、装置は補助的なものです。大切なのはバイオセラピーだと考えています。

歯並びが悪くなった原因を解決すること、つまり食事の環境を改善すること、悪習慣を治すこと。そうすることで生体バランスを整え、自分で成長し治ることです。
取り外しが出来る床装置や固定式装置(マルチブラケット)を使用する方法。

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拡大床装置ネジがついている装置。萎縮したアゴを適正な大きさに拡げたり、前歯や奥歯を動かしたりして、歯が並ぶスペースを作ります。 1つの装置には1つの役割があります。 ネジは5mmぐらいまで広がります。 6ヶ月以内に巻き切るのが目標です。13
閉鎖型床装置歯が並ぶスペースが出来た後に、歯の並びを整える装置です。 ネジはついておらずワイヤーで歯を挟み込むことで歯並びを整えます。14
機能的床装置アゴがずれているとか、舌を咬んでいる癖を直したり、機能を改善するために使用します。 食事中も使用する場合があります。19
ムーシールド乳歯からの受け口の治療に使います。 舌の位置と唇の筋肉を整えることで、受け口を改善します。 当院では3~6才のお子さんに使っていただくことが多いです。 寝ている時のみ装着します。11
固定式装置
(マルチブラケット)
歯に直接接着剤で貼り付けますので取り外しが出来ません。最初は、ほっぺたや唇に痛みを感じることがありますが、1週間ぐらいでおさまります。慣れるとしゃべるのに不自由はありません。 ワイヤーを細い物から太い物に交換することで歯並びを整えていきます。20

床矯正のいいところ・わるいところ

・ 治療費が安い(10万円から治療可能)
・ 基本的に歯を抜きません。
・ 痛みは全くありません。
・ 自分で装置が取り外せるため、ブラッシングやお手入れが楽でお口を清潔に保てる。
・ 乳歯期の早い時期から始められる。
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・ 自分で装置を取り外せるため、本人に治療の意思がないと治療できない。
・ 一装置に対して単純な矯正力しか与えられないため、複雑な歯の移動には向かない。
・ 複数の装置が必要になる 。
・ 顎と歯のサイズにかなり大きな不調和がある場合、床矯正のみでの治療は難しい。

床矯正の治療費・治療期間は?

● 治療期間について

4顔の成長の8割が6才までに行われます。6才から10才ぐらいまでは減速し、10才から2回目の成長スパートが始まり、14才(女子)、17才(男子)ぐらいで成長は終わります。その年齢の成長に追いつくことが治療だと考えています。 床矯正は患者さんが、いかにがんばって装置を入れてネジを巻くかで治療の進み具合が変ってきます。しっかり、がんばれば早く治療が進みますし、あまりがんばらないとなかなか治療は進みません。まさに主役は患者さんです。したがって、いつまでに治療が終わりますということは言えませんので目標を立ててがんばっています。
4~5才から始めた子6才までに治療を終えて成長に追いつくのが目標です。
6~9才から始めた子10才までに治療を終えているのが目標です。
10才は2回目の成長スパートが始まる時期でもあり、上顎の犬歯が生える時期でもあります。
この時期までに治れば比較的簡単に治ります。遅くても小学校の間に終われるようにしましょう。
10才~14才(女子)、
17才(男子)から始めた子
成長が終わる14才(女子)、17才(男子)までに治療を終了し、成長に追いつきましょう。
成長の期間が減っていきますので、出来るだけ早く治すことが目標です。
この時期に始めた場合、床矯正に加えて固定式装置を使うケースが多くなります。
その場合の治療の目安は2~3年です。
14才(女子)、
17才(男子)以上から始めた子
成長はすでに終わっています。床矯正では対応できないこともあります。
その場合は固定式装置やマウスピース矯正で対応します。
受験などで忙しくなる前に治療が終われるように各々目標を立てます。
治療の目安は2~3年です。

● 治療の流れ

1.検査と治療方針説明1.検査と治療方針説明
口腔内写真、顔写真、全身写真、 レントゲン写真の撮影、歯列模型作成 以上の検査の後、検査結果と治療 方針の説明をします。食生活と悪習癖について改善(バイオセラピー)治療はこの日からスタートです。
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2.矯正装置の説明
取り外しの出来る床装置の場合、検査から約2週間後に矯正装置が出来上がります。 床装置の調整と取り扱いの説明をします。食事の時、歯磨きの時、国語音楽英語などしゃべる授業のときは装置をはずします。そのほかの時間は出来るだけはめるようにします。 寝ている時も装着します。 小学校低学年の子など学校につけて行かない場合は家に帰ってから装着します。 合計14時間以上装着できれば治療は可能です。 この時間を下回ると治療が進まなくなりますので注意が必要です。
これから装置を使った治療もスタートです!がんばろう!
固定式の装置の場合は歯に装置を装着します。ワイヤーを細い物から太い物に交換していくと歯並びが整っていきます。装置は取り外しが出来ませんので、歯磨きを念入りにしましょう。
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3.矯正治療の管理(1~3ヶ月ごと)
床装置の使用状況をお聴きして、床装置の状態を調べます。 固定式装置の場合はワイヤーやゴムを交換します。 食生活や悪習慣についての指導をします。 虫歯と歯ぐきのチェックをして、歯石や歯垢をきれいに取ったり、歯ブラシの練習をしたり、フッ素を塗ったりします。
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4.装置を使った治療が一段落したら機能訓練開始
装置によって歯並びがきれいになったら、しっかり咬めるようになるために食生活の改善、悪い習慣の指導をもう一度、しっかり行います。 必要な人にはチューブ咀嚼訓練や舌の訓練を始めます。 骨が安定し、機能が安定するまで装置ははずせません。固定式の装置をはずしたい人は保定装置に切り替えます。
もう少しだ、がんばれ!
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5.矯正装置の卒業
歯並びがきれいになるだけでなく、骨が安定すること、きちんと咬めるようになること(オクルーザー検査)悪い習慣がなくなること。 つまり歯並びが悪くなった原因が改まれば治療は終了です。
おめでとう!
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6.12才臼歯が萌出まで管理
装置を卒業しても、12才臼歯が萌出完了するまで6ヶ月ごとに虫歯のチェックをしながら生え変わりを管理します。 歯並びになにか問題が起きれば早めに対処します。

● 治療費について

矯正検査料 写真撮影(口腔内、顔貌、全身)、レントゲン撮影、オクルーザー検査¥32,400
床装置 (ネジあり)(平行拡大、ファンタイプ、前方拡大、後方移動、閉鎖型など)初 回1装置 ¥64,800
(同一装置新製更新)1装置 ¥32,400
床装置 (ネジなし) (閉鎖型、咬合斜面板、舌癖除去など)1装置 ¥32,400
ムーシールド1装置 ¥48,600
ブラケット治療¥64,800

※税込価格です。

ケースにもよりますが、一般的には犬歯が生える前9~10才までに治療を終えた子は1~4個の装置で治療が可能です。それ以降まで治療が必要な子は4~6個の装置が必要になります。 どんなに装置が多く必要なケースでも費用が80~100万円もかかることはありません。約10万円から治療をスタートできます。 出来るだけ早い時期に治療を終了できるようにしましょう。少ない数の装置で簡単に治しましょう。そのためには機能を高めることが大切です。機能することで装置による治療を少なくすることができます。

床矯正Q&A

Q. 床矯正はなぜあまり知られていないの?
床矯正は主にヨーロッパで古く昔から行われており、現在も行われている治療なのですが、日本の歯科技術の多くはアメリカを手本にしており、そのためあまり日本では知られておりませんでした。

Q. 治療ができる年齢の制限はありますか?
4歳のお子さんでも始めることが出来ます。むしろ、幼い頃に行ったほうが治療の期間も短期で終わり、アゴ骨の成長を考えた上でも気付いたら早めに行うことがよろしいと思います。 高齢の方も健康に問題がなければ治療可能ですが、若い方に比べると歯が動くことに時間がかかり、治療期間が長くかかる場合があります。

Q. 治療に掛かるコストが心配?
床矯正も従来の矯正治療も医療保険の適応外の治療ですので、若干コストは掛かります。しかし、床矯正は高価な器具を使わない矯正治療ですので、症状の軽い方の場合十数万円ほどで治療が完了する場合もございます。従来方法の矯正治療を行った患者さんで、70~100万円も治療費が掛かったというような話もお聞きしますが、私が床矯正治療を行わせていただいた患者さんで、比較的コストの掛かった方でもその半分ほどの金額です。実際の治療に取組む前に、治療に関する方針を決め、必ず治療コストのお見積りを致します。 その後の治療を進めるかどうかは、その時点でご判断いただけますのでご安心下さい。

Q. 床矯正ができない人はいますか?
ムシ歯や歯周病など、歯の健康に問題のある方はその治療を終えてから床矯正治療を行います。また、治療期間中に歯のお手入れをきちんと行えない方には治療をお勧めしません。歯列不正が大変重度で、どうしても歯を抜いたり外科的な治療が必要になってしまう方には、従来方法の矯正治療をお勧めする場合があります。

Q. 装置はずっと着けていなければならないの?
お食事や歯磨きの時は外して下さい。 それ以外は基本的にずっと着けていただきたいですが、音楽の時間に歌を唄い発声の邪魔になるなど、ある一時だけ外すことは結構です。 ご自分の都合で脱着できることが床矯正装置の特長ですが、なるべくずっと着けているほうが当然治療効果も高まります。

Q. 痛みはないのですか?
ほとんど痛みは感じません。 歯を動かす力の加減も装置についているネジで行えます。

おわりに

開業当時、矯正治療が必要だと説明しても、実際に治療を始めたいという人は10人中2人ぐらいでした。矯正治療は保険が効かず、特殊な装置を使い、やっている先生も少ないため、費用が80~100万円もかかってしまうというのが大きな障壁になっていました。また、治療期間も2年~3年ほどかかり、なかなか受け入れられる患者様も少なかったと思います。 しかし、子供のころのちょっとした癖などの原因を取り除いてあげれば歯はきれいに並ぶこともあるという事を学びました。異常が少ないうちにそれを発見し、治療すれば短期間に負担も少なく、歯並びは治せるのです。久原歯科で行っている床矯正は早期に簡単に治してしまえば、治療期間は短くなりますし、使う装置も少なくてすみます。装置が少なくすむということは、治療費も少なくてすみます。 現在、久原歯科では虫歯がある子が虫歯の治療をするように、歯並びの治療が必要な子は床矯正治療をするようになりました。
久原歯科ではたくさんの子供たちが「きれいな顔になろう!」「かっこいい顔になろう!」を合言葉に矯正治療をがんばっています。

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